2007年3月21日水曜日

値引きする能無しショップども

私は小売店を経営しているのだが、当然「なるだけ高く」売りたい。
はっきり言って、コレは当たり前のことだ。自然である。

しかし、ユーザーの求める価値と、値段が合っていなければ物は
売れない。 だからどうするのか、工夫をするのである。

今や日本の交差点にはいたるところに存在するコンビニ。
その名のとおり便利を売っている。セキュリティソフトは電化製品
の 店よりも高いし、食料品なんかもスーパーより高い。
しかし、便利なことによりそれでも大盛況で、アレだけ存在して
いる。
観光地の缶ジュースなんて、150円とか200円とかする。
しかし、普通に買う客がいるから、アレだけの金を取るのである。
面白いところでは、メイドカフェなんかがある。単なる玉子焼きを
1000円も2000円も出して買う客がいるのだ。

ああいうのを、商売というのだ。いかに高く売るのかに知恵を
絞る事により、利益を上げる。客が納得していれば、問題はない。
もちろん 詐欺はいけないが、そうでなければ相手も満足、
こちらもウハウハで 双方幸せである。

ところが、世の中には「値引き」をして、物を可能な限り安くして
売ろうとする馬鹿野郎共が存在する。

いわゆる適正価格が1000円のものを、800円とか500円
で売れば 売れないわけがない。そんなことは当たり前である。
反対に、スーパーで1パック98円で売っている卵で作ったような
玉子焼きを2000円で売ろうと思えば、天才的なアイデアと戦略
が必要となる。

世の中に存在する馬鹿経営者ドモは、自分の能力がないので
物を安くして売ることを考える。そこには何の工夫も努力もない。
1000円の力がある商品を、それ以下で売ることにより、客の
購買意欲を引き出すなんて、小学生でも出来る。とてもプロとは
思えない。

ちなみに私は150円で仕入れたものを900円で売り切った
ことがある。 その世界では有名なもので、雑誌やカタログにも
紹介されていた。
なぜ、150円で仕入れることが出来たのかというと、もっと有名
な 商品に非常によく似ていて、それより希望小売価格が僅かに
安いので売れると見込んで大量購入した問屋が、やはり本物に
は勝てずに大量に在庫が余り、 資産として残ると税金を取られ
るので投売りしたのである。

私の取り扱っている業界は、掛け率が6~7掛けくらいが相場
である。 大体希望小売価格から1割~2割ほど引いて売るのが
主流だから、 2~3割くらいの儲けがある。
だから、能のない経営者は、150円で買った商品を100円増し
くらい で 売る。900円で売れるくらいの商品力があるものを、
250円で 売れば、 売れて当たり前である。
サッと売れるかもしれないが、儲けも知れている。

それを、私のように標準希望価格で売れるように有名な根拠と、
カタログで 詳しく説明し、標準小売価格で売ったらどうだろう?
安売りして飛ぶように売れなくても、6分の1を売り切れば、
それで元が取れてしまう。そこから売れる売り上げは、 丸儲け
である。
仮に、大安売りの馬鹿のように完売できなくても、ある程度
売れれば、馬鹿くらいの利益はあるし、残った商品は資産
として 残るわけである。
この在庫が売れなくなって、初めて 「半額」とか言って、450円
で売ってやればいいのだ。初めのハードルが 900円と高いだけ
に、売り切れるだろう。
賞味期限のある食料品でなければ、在庫もこのように力を発揮して
くれる。 だから国も、在庫に対して税金を取るのだ。

馬鹿は、馬鹿なりに薄い儲けで喜んでいればいいので黙っていれば
いいのだが、そうも行かない。努力と工夫で150円の物を900円で
売っていても、何も考えず 250円で売る馬鹿がいると「あそこで250
円で売っていたよ」の一言でアウトである。
値引き競争の末に待っているのは、共倒れだけである。

「高く売りたい」こんな物は、商売人の鉄則である。
それを破らなければ、物が売れないような能無しは、とっとと商売を
やめてしまえと言いたい。

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