2007年3月27日火曜日

無能な営業マン

あるメーカーの営業が、ウチの店に商品を売りに来た。

しかし、こいつが売ろうとしている商品は、まったく
特徴がない。

ウチの業界は、他の業界に比べると大したことがない
かも知れないが、それなりに長い歴史があり、数え切れ
ないほどのメーカーが無数のアイテムを出し、しのぎを
削っている。
その中で、売れる商品にしようとした場合、他の製品と
は違う何かが必要になる。
例えば、質は悪くても思い切り安いでもいい。とにかく
安けりゃなんでもいいという層に売れるだろう。
反対に、高価な素材を使いまくってどこよりも高くして
もいい。純金で出来た何かとか、家がついている福袋
とかで成功する例もあるし・・・。
信者がついている、カリスマのある人がプロデュースし
たという肩書きでもいい。

ところが、コイツ曰く何もないらしい。性能もそこそこ
値段もそこそこ・・・

お前はアホか!俺がそこら辺に歩いている兄ちゃんで、
「コレを一つ買ってくれ」だったら、それでもいいだろ
う。だけど、お前のその目でしっかりと見ろ!
ここは店だ!俺が、無数のアイテムの中から、個性や
特徴を見越して利益を生んでくれるだろうと選び抜いた
物が並んでいる。その中に、その無個性の物を置いて
おいて、他の商品を押しのけて利益を生む力があるのか?

俺が本気で物を売ろうと思うプロなら、他社にない何か
を強調するぞ。つまらないことしか見つけられないかも
しれないが、必死で探して考えれば見つかるかもしれな
い。その努力をせずに売りに来るなんてプロ失格だ!
無能すぎる!

実は一度、コイツが企画した物を買ったことがある。
それはたまたまそいつの企画したことと、俺が普段
考えていることが一致したから、買ってやった。
そうしたらコイツ、その企画に対する考えを、得意げに
語り出しやがった。
だから俺は、普段からその程度のことは考えていて、
それがたまたま合ったから買ってやったんだよ!
いかにも画期的だと自慢げに語るな無能が!

結局、その後、問屋でその考えにピッタリで、仕入れ値
も安く、質も少しいいものを見つけ、衝動的に買って
しまった。その為に、そいつから買った商品は、今でも
売れ残っている(笑)
やはり、無能が持ってくるものは、利益を生んではくれな
いようだ・・・。

その後、コイツは会社を辞めたらしい。
自分にセンスのない仕事をやめる決断をよくぞした!
もう会う事はないが、この場を借りて初めてお前を褒めて
やろう。

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